鳥頭道中記 18 & あとがき
2008年 9月 3日 (水) − 7日目
さて、後は家に帰るのみである。
「家に帰るのみ」と簡単に書くが、これから約9時間かけて帰る訳で…
事前計画では、普段なかなか乗る機会の無い「常磐線」に乗って、「東京 → 茨城 → 福島 → 宮城 → 山形」というルートで帰る計画だったのだが、今更こんな無駄な事に費やす体力も気力も無かったので、往路と同じ「東北本線 → 奥羽本線」ルートで帰ることにした。
● 12:21 発 「上野」 (東京) → 14:13 着 「宇都宮」 (栃木)
● 14:19 発 「宇都宮」 (栃木) → 15:10 着 「黒磯」 (栃木)

● 15:34 発 「黒磯」 (栃木) → 17:30 着 「福島」 (福島)

旅行も終盤だというのに、ここ「福島」で、この旅行で最長の電車待ち時間「1時間38分」となる。
都会じゃ考えられない待ち時間である。
何でこんな事になるのかというと、全ては、奥羽本線「福島 − 米沢」間の電車本数の
少なさのせいである。
奥羽本線「福島 − 米沢」間の電車は、1日に6本しか走ってないのである。
「16:00」以降に至っては、「19:08」発と「21:10」発の2本しかない。
ローカル線の極みである。
この2本に乗る以外でも、「福島 → 宮城 → 山形」ルートで帰る事も出来るが、乗車時間を
短くしたいと思えば、やはり「奥羽本線」で帰る方がよい。
なので、「19:08」発の電車に乗るため、「福島」で1時間38分、待つことにした。

4日目の朝、栗尾氏に名古屋駅まで車で送ってもらっている時、「東北地方」の話になった。
栗尾氏は、さとう宗幸「青葉城恋唄」のことと、ナムコのファミコンゲーム「独眼竜政宗」で
得た知識をご高説して下さいましたw
その話の流れで、「福島県の名物って、何?」という話になった。
私は、隣県の事にも関わらず、何一つ答えられなかった。
同じ東北地方の県でも、青森県なら「りんご」、秋田県なら「きりたんぽ」、岩手県なら
「わんこそば」、山形県なら「さくらんぼ」、宮城県なら「牛タン」と、何かしらの名物が
1つぐらいは思い付くものである。
だが、どうも、「福島県といえばコレ!」というものが思いつかなかったのである。
敢えて挙げれば「喜多方ラーメン」だろうか?
でも、「ご当地ラーメン」なんてそれこそ全国各地にあるから、今や、「ラーメン」なんて
「名物」にならないよね。
その、3日前に出題された問いを調べるため、私は改札を出て、駅ビルのお土産屋に
向かった。

結論を言うと、福島名物は「もも」らしい。
「もも」って言われてもねぇ…。
「もも」って言ったら、「山梨県」じゃない?
【モモの市町村別収穫量】 (平成16年)
1位 笛吹市(山梨県) 22,000t
2位 福島市(福島県) 12,600t
3位 山梨市(山梨県) 11,100t
4位 塩山市(山梨県) 7,300t(現・甲州市)
5位 長野市(長野県) 6,530t
(Wikipedia より)
一応、「くだもの王国 ふくしま」らしいが、やっぱり「福島県といえばコレ!」という果物は
無かった。
「福島県くだもの消費拡大委員会ホームページ」

駅の外に出てみるが、特に何も無い。
こういう地方都市の場合、繁華街は駅から少し離れた所にある事が多いので仕方ないが。
時間もあるので少し散策しようかと歩き出したところ、雨 が降ってきた。
なので、駅に引き返す。
最後の最後まで、雨ですか…。 やれやれ…… ┐( ̄▽ ̄;)┌
「独眼竜政宗 大名紹介‐ニコニコ動画(夏)」
「YouTube - 青葉城恋唄:さとう宗幸」
● 19:08 発 「福島」 (福島) → 19:55 着 「米沢」 (山形)

7日間の長かった旅行も、これが最後の「電車乗り換え」となる。
そう思うと感慨深く、ちょっと感傷に浸る。

名前も知らなかった駅ばかりを通過していた頃と違い、見知った駅を通過するようになって
くると、否が応でも、「旅の終わり」が近付いていることを実感させられる。
● 20:25 発 「米沢」 (山形) → 21:10 着 「山形」 (山形)

旅行の終点駅、「山形」に到着
だが、昔の偉い人が「家に帰るまでが遠足です」と言っていたので、もう少し旅日記を続けるw
1週間「原付」を留めていた駐輪場に行き、700円払って出る。
雨がパラパラ降る中、原付に乗り、家路へとつく。

途中、「松屋」に寄って、「豚めし(並)」を食べる。
とても美味しく感じる。
特に、「赤味噌じゃない味噌汁」が嬉しい。
旅行中、色んな土地で色んなものを食べたが、結局は、「食べ慣れたものが一番」である
ことを実感する。
● 22:00 頃 帰宅
陳腐なセリフだが、「やっぱり我が家が一番」であるw
荷物の整理もそこそこに、風呂に入って、寝る。
zzzz…
− 旅日記 おわり −

(使用前) (使用後)
やっと、旅日記が終わった…
当初は10回くらいで終わるはずだったのだが、その倍近くかかってしまった。
1ヶ月前の出来事の日記を書くって、私は、「夏休み終わり間際の小学生」か!?
さて、旅行全体を通しての感想を、ちょろっと書きます。
旅行を終え、一番痛切に思った事は、「やっぱり一人旅は寂しい」 という事です。
これは、「道中、一人だから寂しい」ということではありません。
「旅行の思い出を共有する人がいない」 というのが、寂しいのです。
複数人での旅行の場合、旅行後にも、「あんな事があった」「こんな事があった」と語り合う
事が出来ます。
昔、共に旅行した友人に会えば今でも、「金沢で海老カレーを食べた後、福井駅で吐いた事」「北海道をドライブ中、夜道で鹿を目撃した事」「佐渡で砂金を採った事」「金がもったいないので、博多のカラオケボックスで1泊した事」などで盛りあがることが出来ます。
しかし、今回の一人旅の場合、そういう事が出来ません。
全て私一人だけが経験した事なので、当然、誰もその思い出を分かち合ってくれません。
旅日記にもさんざん「雨がひどかった」と書きましたが、「本当のところ、どのくらいひどい雨
だったのか?」は、誰にも分からないでしょう。
これが複数人での旅行だったなら、後日、「奈良でやられたあの雨は本当すごかったな!」と思い出話が出来たでしょう。
「一人旅」をしたのは今回が初めてであったが、この、「誰とも旅行の思い出話が
出来ない」 というのは、想像以上に寂しいものです。
それでも、「一人旅の気楽さ」 を実感した旅でもありました。
天気のせいや、肉体的疲労が原因で、事前に立てた旅行計画の中で飛ばしてしまった
ものが幾箇所もありました。
大雨のせいで「熱田神宮行き」を飛ばしましたし、足が痛いので「大井競馬場行き」「東京
タワー行き」を中止しました。
これが複数人での旅行だったなら、こうも簡単に中止する事は出来なかったでしょう。
相手に気を使い、無理をしてでも、計画通りに旅行を遂行しようしたことでしょう。
自分の好きな時に好きなように計画を変更・中止できるというのは、やっぱり「一人旅」
ならではのメリットだと思います。
もちろん、「全て自分でやらなきゃいけない」という大変さはありました。
「旅行計画の立案」や「宿の手配」などは慣れない作業ですごく大変でしたし、道に迷った
時も一人で何とか状況を切り開くしかありませんでした。
また、「一人じゃ入りにくい店」というのもありました。
しかし、それもこれも今では、「全て良い経験だったな」 と思ってます。
この旅行を通じて、「人として少し成長出来たかな?」なんて、厚かましくも思ってますw
簡単ですが、一人旅にしろ、複数人での旅にしろ、「やっぱり旅行はいい」 という
言葉でまとめとさせていただきます。
では最後に、「電車の乗車時間」と「通過した駅」の総数を集計して、終わりにしたいと
思います。
長々と、「旅日記」にお付き合い下さり、ありがとうございました。

(7日間行動を共にした時刻表)
【電車の乗車時間と通過駅数】 (JR線のみ、始終駅の重複含む)
【1日目】
「山形 → 福島」 (奥羽本線 1時間33分) … 18駅
「福島 → 郡山」 (東北本線 50分) … 11駅
「郡山 → 黒磯」 (東北本線 1時間02分) … 14駅
「黒磯 → 宇都宮」 (宇都宮線 50分) … 11駅
「宇都宮 → 浦和」 (宇都宮線 1時間28分) … 20駅
「浦和 → 南浦和」 (京浜東北・根岸線快速 3分) … 2駅
「南浦和 → 府中本町」 (武蔵野線 33分) … 11駅
「府中本町 → 西国分寺」 (武蔵野線 5分) … 3駅
「西国分寺 → 四ッ谷」 (中央線快速 36分) … 9駅
「四ッ谷 → 水道橋」 (中央・総武線各駅停車 6分) … 4駅
「水道橋 → 秋葉原」 (中央・総武線各駅停車 6分) … 4駅
「秋葉原 → 上野」 (京浜東北・根岸線 5分) … 3駅
1日目小計 乗車時間 :7時間17分 通過駅数 : 110駅
【2日目】
「神田 → 目黒」 (山手線外回り 20分) … 10駅
「目黒 → 品川」 (山手線内回り 8分) … 3駅
「品川 → 石川町」 (京浜東北・根岸線快速 33分) … 12駅
「根岸 → 大船」 (京浜東北・根岸線快速 18分) … 7駅
「大船 → 熱海」 (東海道本線 1時間04分) … 15駅
「熱海 → 浜松」 (東海道本線 2時間35分) … 34駅
「浜松 → 豊橋」 (東海道本線 35分) … 9駅
「豊橋 → 名古屋」 (東海道本線 1時間09分) … 25駅
2日目小計 乗車時間 :6時間42分 通過駅数 : 115駅
【5日目】
「名古屋 → 亀山」 (関西本線 1時間12分) … 19駅
「亀山 → 加茂」 (関西本線 1時間19分) … 8駅
「加茂 → 奈良」 (大和路快速 22分) … 3駅
「奈良 → 新今宮」 (大和路快速 40分) … 8駅
「新今宮 → 大阪」 (大阪環状線外回り 17分) … 9駅
「大阪 → 神戸」 (JR神戸線 25分) … 9駅
「神戸 → 三ノ宮」 (JR神戸線 5分) … 3駅
5日目小計 乗車時間 :4時間20分 通過駅数 : 59駅
【6日目】
「三ノ宮 → 大阪」 (JR神戸線 21分) … 7駅
「大阪 → 米原」 (JR京都線 1時間24分) … 29駅
「米原 → 大垣」 (東海道本線 33分) … 7駅
「大垣 → 浜松」 (東海道本線 1時間53分) … 42駅
「浜松 → 静岡」 (東海道本線 1時間09分) … 17駅
「静岡 → 富士」 (東海道本線 36分) … 10駅
「富士 → 富士宮」 (身延線下り 17分) … 7駅
「富士宮 → 富士」 (身延線上り 17分) … 7駅
「富士 → 熱海」 (東海道本線 46分) … 9駅
「熱海 → 東京」 (東海道本線 1時間38分) … 21駅
「東京 → 上野」 (山手線内回り 9分) … 5駅
6日目小計 乗車時間 :9時間03分 通過駅数 : 161駅
【7日目】
「上野 → 秋葉原」 (山手線外回り 4分) … 3駅
「秋葉原 → 上野」 (山手線内回り 4分) … 3駅
「上野 → 宇都宮」 (宇都宮線 1時間52分) … 23駅
「宇都宮 → 黒磯」 (宇都宮線 51分) … 11駅
「黒磯 → 福島」 (東北本線 1時間56分) … 25駅
「福島 → 米沢」 (奥羽本線 47分) … 9駅
「米沢 → 山形」 (奥羽本線 45分) … 10駅
7日目小計 乗車時間 :6時間19分 通過駅数 : 84駅
総計 乗車時間 : 33時間41分 通過駅数 : 529駅










