猫目石

『キャッツアイ』は、1981年~1985年に少年ジャンプに連載された、北条司の作品。
(あらすじ)
【喫茶店「キャッツアイ」の美人三姉妹。実は世間を騒がせている怪盗だった。しかも瞳の婚約者の俊夫はキャッツアイ担当の刑事。俊夫はキャッツアイを捕まえることができるのか?そして瞳と俊夫は…】
毎回の盗みの手口や脱出方法なんかも面白いが、やっぱり瞳と俊夫の関係が一番の見所である。三姉妹がキャッツアイであるとは気付いていない婚約者の俊夫は、毎度毎度、警備状況をしゃべりまくる。さらに、捜査一課が喫茶店「キャッツアイ」で警備作戦会議したりするものだから情報だだ洩れである。さすがに俊夫も何回か、瞳がキャッツアイなのではないかと疑い出すのだが、何とか策を弄して、正体がバレるのを回避している。
『キャッツアイ』を連載時に読んでいた人でも、結末がどうだったのか覚えている人は少ないのではないだろうか。私も読み返すまですっかり忘れていた。
こっからネタバレ。結末を知りたくない人は読むのを止めてください。
で、結局瞳がキャッツアイであることが俊夫にバレてしまう(正確に言うと瞳の方から正体をバラした)。そして三姉妹は海外に移り住んでしまう。どこに行ってしまったのか分からない俊夫であったが、一枚の葉書が送られて来て居場所を知り、刑事を辞め、瞳の所へと飛んでいく。瞳と再会を果たした俊夫だったが、瞳は記憶を失っていた。自分がキャッツアイだったことも、婚約者だった俊夫のことも忘れてしまっていた。しかし、俊夫のことを忘れてしまった瞳だが、自分に優しく接してくれる俊夫に好意を持ち始める。そして、二人の恋が再び初めから始まる…。
という結末である。一応ハッピーエンドである。1つイチャモンをつけるとしたら、瞳が記憶を無くした理由である。
それは「悪性のウイルス」に感染したから。
ハァ~?(・∀・)? 記憶を無くさせるウイルスなんてあるの?こんなところで奇をてらわずに、普通に外的ショックで記憶喪失になったで良かったのではないか。
(評価 76点/100点)