日本の米

今日は、「お題頂戴シリーズ」第38弾。
お題は、「トルコライス、ハントンライス、それらに類するもの」。
(お題提供者:SHYchan 様)
お題に適応する範囲が判然としないので、「名物ライス料理」に範囲を絞ってみたのだが、郷土料理とか、その店だけのオリジナルメニューまで入れると、結構な量になってしまう。
なので、「その地方の特色が強いライス料理」「発祥の地がはっきりしているライス料理」に限定して、それでもかなりの量があるので、その中から無作為に紹介させていただく。
【 トルコライス 】

「トルコライス」は、長崎県内なら大抵の食堂で提供されている洋食メニューである。
楕円形、または円形の皿(プレート)の上に、下記の物が盛り付けられている。
1.ドライカレー (またはピラフ・チャーハン)
2.トンカツ (またはチキンカツ等の肉)
3.スパゲティ (ナポリタンである事が多い)
4.サラダが付くこともある
嫌いな人はいないだろうと思われる人気メニューのメインを一つの皿の上にドッサリと乗せたその姿は、さながら「大人用お子様ランチ」である。
「カレー」「トンカツ」「スパゲティ」という料理がある国の位置から、それらの中間にある「トルコ」が名前の由来であると言われているが、その説には諸説紛々でどの説にも確たる証拠は何もないという、謎に包まれた料理である。
一部では「トルコライスは神戸が発祥」などと言われているが、少なくとも長崎県人は「トルコライスの発祥は長崎!」と誇りを持っている。
【 ハントンライス 】

「ハントンライス」は、石川県金沢市が発祥の洋食メニュー。
市内の洋食店ではたいていメニューにあるという。
オープンオムライス(チキンライスを卵焼きで包まず、卵焼きを上から被せるタイプ)に、海老フライ、または白身魚のフライが載る。そして、そこにタルタルソースとケチャップをかけて完成。
「ハントンライス」が誕生したのは1960年代後半のこと。
発祥の店「ジャーマンベーカリー」では、もともと白身魚のフライを使用していたそうである。
しかし、1976年にそこから独立し、「ハントンライス」を広く金沢に知らしめた中屋明徳氏の店「ジャーマンあき」が海老フライ仕様であったことから、フライ部分において、この2つの流派が生まれたとの事である。
ベースになるチキンライス、卵の焼き具合、フライの具や揚げ方、ソース2種と、味を構成する要素の多いメニューなので、各店さまざまな部分で工夫を凝らし、いろんなタイプのハントンが見受けられる。
また、ケチャップではなくドミグラソースを使うや店、フライ部に豚カツを使用する店もある。
ちなみに「ハントン」の語源は、ハンガリーの「ハン」に、マグロを意味するフランス語「トン」を足したものとされているが、両方とも「ハントンライス」に何の関係もないよね?
【 シスコライス 】

「シスコライス」は、函館の名物料理。
ピラフの上にミートソースをかけ、フランクフルトを添えたものである。
サフランライスの上にチキンのソテーを載せただけのものを「シスコライス」としてメニューに載せている店もあるが、「ミートソースがけ」の方がメジャーのようである。
「シスコライス」で有名なのが、函館・末広町にある「カリフォルニア・ベイビー」。
この店の「シスコライス」は、バターライスとミックスベジタブルを混ぜたピラフの上にフランクフルトを2本のせ、オリジナルのミートソースをかけたもの。
ここの「シスコライス」を食べた人の話によると、美味しいが量が多すぎて飽きる、2人で1皿がちょうどいいとか…。
「函館みどころ情報 カリフォルニア・ベイビー」
【 エスカロップ 】

「エスカロップ」は、北海道・根室市の名物料理。
画像を見る限りでは「ルーの少ないカツカレー」のように見えるだろうが、これは、炒めたライスの上にトンカツを載せ、デミグラスソースをかけたものである。
ケチャップライスを用いる「赤エスカ」と、バターライスを用いる「白エスカ」があり、現在では「白エスカ」が主流だという。
「エスカロップ」は、1963年頃、洋食店「モンブラン」のシェフが考案し、短期間のうちに根室市内で普及した。
「エスカロップ」の語源は、フランス語で「肉の薄切り」を意味する「エスカローぺ」であると言われている。語源の意味の通り、「エスカロップ」の豚カツには比較的薄切りの肉が用いられる。
根室市での知名度・普及度は非常に高く、コンビニエンスストアでも「エスカ弁当」が売られているほどだが、根室市及び根室支庁管内の地域以外では殆ど見られないメニューである。
【 かつめし 】

「かつめし」は、兵庫県・加古川市の名物料理。
お皿に御飯を盛り、その上に食べ易いようにカットした牛カツ、または豚カツを乗せて、デミグラスソース風のタレをかけたものである。
見た目は上の「エスカロップ」に酷似しているが、牛カツを使う店もある点、ご飯が白米である点、付け合せがボイルしたキャベツである点など、比較的和食テイストが強い。
「かつめし」は、加古川駅前商店街にあった「いろは食堂」にて昭和28年頃誕生したと言われている。
その後「いろは食堂」は無くなったが、加古川市内の飲食店や家庭に普及したと言われている。
もともとは牛肉でスタートしたようだが、現在では豚・鶏・海老を使う店もある。また、付け合せの野菜にレタスやポテトサラダを出す店も多いです。
加古川市全域及び高砂市・播磨町・稲美町・三木市・小野市などの一部の食堂・喫茶店・うどん店・ラーメン店・ステーキハウスなどジャンルを問わず様々な店で食べることが出来る。
一説によれば、「かつめし」がメニューに載っている店は100店舗近くあるという。
【 タコライス 】

「タコライス」は、沖縄県・金武町が発祥の料理。
直訳すると「タコ飯」。「蛸(たこ)」と一緒に炊き込んだご飯かと思いきや、そうではない。
「タコライス」は、タコスの具である挽肉・チーズ・レタス・トマトを米飯の上に載せた料理で、辛みをつけたサルサを載せて食べる。
挽肉とサルサの辛みをチーズ・レタス・トマトで緩和し、米飯と一緒に食べるもので、食べ方としてはカレーライスに近い。
「タコライス」は、ベトナム戦争時、沖縄県金武町の米兵を相手にした飲食店街で生まれた、というのが定説になっている。
発祥の店は、「キングターコス」もしくは「パーラー千里」の両説があり、その誕生の由来も、従業員のまかない用に米飯にタコスの具を乗せたものが始まりである、という説や、タコスよりボリュームがあるメニューとしてある店で考案された、という説などがある。
現在、金武町の同飲食店街ではタコライスを売る店が複数あり、いずれもが「元祖」「発祥の店」を名乗っている。
タコスは英語では“taco”(「タコス」は複数形“tacos”)であり、「タコスの具を載せた飯」という意味で「タコライス」 と命名されたと考えられる。
【 セイロンライス 】

大阪市中央区・西心斎橋にある「アメリカ村」の南西の端にある老舗大衆洋食屋「ニューライト」。
この店の看板メニューが「セイロンライス」である。
牛スジを3日間煮込んだデミグラスソースに鶏ガラ・豚骨などでダシをとったスープを加えたもので、カレー粉で炒めたライスを炊き込む料理。
「スープカレー」にも似た、「雑炊風カレー」とでも言うべき逸品。
ベースのソースの味が深くて、あとで来る「ピリっっと感」が良い。また、辛めの味を卵がマイルドにする。
家族経営のため、値段は15年前と同じ。「セイロンライス」は450円。
【 みかんライス 】

「みかんライス」は、これまでの「お店のメニュー」というのとは違う。
みかんの産地での、「みかんを使った名物料理を作ろう」という動きである。
「ミカン発祥の地」といわれている和歌山県下津町で、ミカン果汁を使った炊き込みご飯、「みかんライス」を名物料理にする運動が進んでいる。
「みかんライス」は、ミカン果汁を使った炊き込みご飯。バターで炒めた米を無糖のミカンジュースやアサリスープと一緒に炊飯器で炊き上げる。
考案した下津町橘本の福勝寺の本多碩峯さん(67)らが学校給食に取り入れてもらうためのPRの一環として、小学校の栄養士に試食をしてもらった。
【材料5人分】
お米3合、サケ切り身3切れ、米油または、マーガリン20g、細粒のかつおだし3g、塩・コショウ・しょうゆ少々、飾り付け用のグリンピース ミカンジュース
【作り方】
1.米油またはマーガリンを引いたフライパンで焦がさないようにお米をいためる
2。用意した電気釜またはガス釜にミカンジュース(70%)と水(30%)の割合でご飯を炊く水の分量を入れる。
3、続けて、炒めた米とサケの切り身、塩・コショウ・しょうゆ、細粒のかつおだしを入れてスイッチを押す
4.炊けたらサケの小骨を取り、ほぐしてよく混ぜるとできあがり
みかんとごはんと鮭ですか…。まずそう…。
上のニュースは2004年1月のもの。もしかしたら、もう和歌山県の学校給食に出ているのかもしれませんね。
ちなみに、愛媛県ではけっこう前から「ポンジュースで炊いた飯」が学校給食で出されているとの事。
「あけぼのごはん」って言うそうな。
「本多碩峯のホームページ」
さて、結構な種類の「名物ライス料理」を取り上げてきたが、実はこのお題、さらに来週へと続く。
今回は、「日本の名物ライス料理」だけだったが、次回は、「海外の名物ライス料理」へと話が及ぶこととなる。
――【来週に続く】――
続き → 「宝画戯言 2006/10/04 」
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「お題頂戴シリーズ」は、終了しました。
★「お題頂戴シリーズ」一覧★
第1弾 『ファミコン内蔵型テレビ』/第2弾 『人生ゲーム』/第3弾 『朝青龍』
第4弾 『楽天と野村監督、シダックス』/第5弾 『不倫』/第6弾 『山倉捕手』
第7弾 『シスター』/第8弾 『イカ臭さ』/第9弾 『森光子の若さの秘訣』
第10弾 『ナンシー関』/ 第11弾 『オールナイトニッポン』/ 第12弾 『国会中継』
第13弾 『ちょろぎ』/第14弾 『中島らも 1』 『中島らも 2』/第15弾 『陰陽座』
第16弾 『屁』/第17弾 『江夏の21球』/第18弾 『とびっこ』/第19弾 『自給自足』
第20弾 『食物連鎖』/第21弾 『ダッチワイフ』/第22弾 『かやくご飯』
第23弾 『サバイバル生活のススメ』/第24弾 『PL学園対横浜高校』
第25弾 『オプティカルマウスから、レーザーマウスへ』/第26弾 『皇族の性教育』
第27弾 『こけし』/第28弾 『マトリョーシカ』/第29弾 『ウーヤン』/第30弾 『副乳頭』
第31弾 『テポドン』/第32弾 『SONY』/第33弾 『よっちゃんイカ』/第34弾 『新島』
第35弾 『グランドナショナル 1』 『2』/第36弾 『キャロルクリスチャンポエル』
第37弾 『アイルトン・セナ 1』 『2』
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